フォトロゲイニング山口

2012/10/20(土)
公式フォトロゲイニング山口

下見コラム。

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エイ出版社さんより、TEAM阿闍梨「読図ムック本」が出るとのことで、「地形萌えコラム」を書く機会を頂いた。2つは地質系の萌を書き、1つはちょうどフォトロゲで関わっていた古地図のことを書いた。これはその古地図のネタであります。チェックポイントバレにはならないだろうから、今出してもよかろー。

「古地図で歩く山口市」

専門家ではないので、ただ見て歩いた話など。古地図と現代の街を見比べる機会に恵まれて、山口市を歩いた。

古地図は「幕末山口市街図」※。ぱっと見て、赤い付箋のような書き込みが目に付く。これは寺社仏閣で、現代でもそこを基点にできる。次は山。亀山という山が、古地図でも等高線入りで書かれていて、少し感動。次は川。おおまかな流れは変わっておらず、橋の位置も基点になる。そして道路。これは現代では変化が大きく、上書きするような大きな道がいくつか。駅ができて、幅を拡張したのであろう道もある。

おおまかな相似だけでも楽しいが、歩いてみて初めて見つけたものは、今も残る細い路地の佇まいだ。

古地図の繁華街は、アーケードの長い商店街となっている。そこから出て、古地図と見比べながら、今は普通の生活圏である地域へ踏み込む。向かい合わせになっている寺の、わきをふと覗くと、幅2メートルに満たない細い路地がまっすぐに伸びていた。古地図にもある「横」の路地。女子高生がふたり、下校中だ。車ではなく、人の幅に合わせた道。面白くなって、入り込む。路地から見えるのは、家の裏側。新しい車道に遮られて信号待ち。と、よく見るとここも古地図の「縦」の路地で、幅を拡張したのだろう。道路の向こうにも「横」の路地は続いていたが、途中で猫じゃらしのしげる私有地に遮られ、おしまい。

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戻って、もう一本南の細い路地を見つける。これは、川に突き当たるところまで続き、大満足。

なんという事はない路地なのだが、「現役の道」の気配たっぷり。現に、向かい側から来る自転車に、「すれ違えないな」と、こちらは出口で待つようなのどかさだ。

写真で見ると分かるが、古地図の路地には、必ず水路があった。これも、幕末からのものだろうか。いや、深く知りたいわけでもなく、ただ1枚の地図からこれを見つけたことに、はしゃいでしまう体験だった。

※「幕末山口市街図」は、「山口市文書館」のウェブサイトにて、デジタルアーカイブが公開されているので、興味のある方は見て欲しい。