四国5日目

2009/03/21(土) Posted in 参加しました
内容2泊3日避難小屋泊 四国剣山~三嶺周辺 軽量登山
メンバーグルンさん、sutakoさん、私
行程お亀岩避難小屋0645―天狗塚―牛ノ背―0805△1757m―0847ピーク1476m―0952オコヤトコ―1057笹峠(矢筈峠)18分休憩―1200土佐矢筈山(1606m)―1238笹峠―1424綱附森―1630お亀岩避難小屋
備考2日目好天、道なきルートで清流オコヤトコへ下り、土佐矢筈をピストンで拾い標高上げて綱附森へ。


f:id:urano_cobito:20090326223953j:image

5:30起床、山の夜明けと月。いい日になりそう。雑炊とお味噌汁を頂く。今回炊事はほぼ全部sutakoさん。素晴らしい手際の良さ。6:45出発。天狗峠から天狗塚へ向かう。膝下のミヤマクマザサととコメツツジの草原。コメツツジは白い小さな米粒のような花が咲くみたい。いつかその時期にも来たいし、紅葉も綺麗らしい。今はまだ、カリカリした枝だけ。あまりに爽やかな山が続くので、なんだか童話の世界のようで、頭がふわふわと現実離れしてく。天狗塚を過ぎると、ほんの小さな池がある。逆さ天狗が見えるかもしれないよとグルンさんが言うので、1cm程の氷のはる池に近づき、そっと中を眺めたり天狗塚の映り込みを楽しんだ。

f:id:urano_cobito:20090326224021j:image f:id:urano_cobito:20090326223952j:image

f:id:urano_cobito:20090326224020j:image f:id:urano_cobito:20090326224019j:image

穏やかな笹原が続き、遠くで十数頭の鹿の群れが寛いでいた。写真を取ろうとすると気がついて、白いお尻をぷりぷりさせながら散っていった。二万五千分の一地形図の1757三角点からは、通る人がほとんど無いルートになるが、グルンさんが下調べして地図も用意してくれていた。私は遠征前の準備期間が少なくて地形図が入手できなかったので大感謝。ここらへんは、鹿の通り道を人が借りているような感じ。笹に薄く網のように鹿道が見える。その中で少し濃いのが人の道。ただ、要所にはちょろっと、わずかーに赤ペンキで方向を示すものもあり。樹林帯に入っても、何故か下草の全然無い、藪度で言う超「白い」爽やか樹林帯をふなふな歩く。ここは尾根線を降りるだけのように見えるけど実際は尾根線方向に細かい谷が入り込んでいる。1100m付近までだいぶ降りると、ミツマタが開花寸前の蕾をつけていた。この花、以前に伊豆で見かけた時から好きで名前を知りたかったのだけど、sutakoさんがミツマタと教えてくれた。お札(和紙)の元になる木なんだって。いっそう好きになったわ。

f:id:urano_cobito:20090326223951j:image f:id:urano_cobito:20090326223950j:image

最後少しだけ杉が植林されたところを通り、舞い上がる花粉を浴びる。オコヤトコの川をまたぐ橋に直接降りると、とても綺麗な緑。この緑は水の色なのか、ずっと見てきた緑色の片岩の色を映しているのか。そしてこの緑色の片岩はなんなんでしょう?と思っていたら、素敵な論文(pdf)発見。御荷鉾(みかぶ)帯というらしく、オコヤトコは断層なのだった。しかし目が論文慣れして無いよー、この綺麗なグリーンは蛇紋岩てことでいいのだろうか?他文献見ると大歩危小歩危は緑泥片岩らしい。まだいまいちわからんちん、変成岩も学びなおさねば。

さてオコヤトコ、地形図には橋が5本あるように一瞬思えたけど、グルンさんに言われてよく見ると「堰」の記号でした。村越先生の本を読んで独学で地図読みを覚えただけなんだよと言っているけど、判断がとても早いし、知識が深い。林業用の索道も教えてもらう。谷にワイヤーを渡す時にはラジコンのヘリを使うらしい、さらに着地が難しいので最後ぶつけて落とすらしい。

f:id:urano_cobito:20090326224018j:image f:id:urano_cobito:20090326224017j:image

笹峠まで林道歩き。sutakoさんがおやつにソーダ水を出してくれた。瀬戸内海も緑色岩も清流もおやつも、四国はこの色で出来てるようだ。笹峠から土佐矢筈山へピストン。高知にも足を踏み入れましたー。駐車場も水場もあるので人気の山ぽく、といっても3~4組の人がのんびりしてるだけなんだけど、随分久々に沢山の人に会ったような気がした。戻ってからは綱附森へ向かい、笹道を歩く。これから進む縦走路と、午前中に来た天狗~牛ノ寝が見渡せる。ぐるっと今日の縦走コースの展望に包まれながら歩く。

突然、右前方の低い位置にがさがさという音がする。皆で息を潜めていると、大きな猪が飛び出てきた。道を横切って笹薮の中をどわーっと走り去る。でかー!ここらへんは入る人も少ないらしく、背丈近い笹扱ぎもある。ほとんどは踏み跡はしっかりして上が茂ってるだけなので苦労は無いのだけど、水中を歩いているような負荷がじわじわとかかる。少しだけ、踏み跡を逃してしまいわっしょいわっしょいと笹を踏み越えた。泳いでいるみたい。この時期は虫もいないので全然平気。旺盛に見えるけど、この山域の笹は去年アブラムシにやられて、一部が円形脱毛症のように枯れてしまったとのこと。そういえば、牛ノ寝を見渡すとうっすらと、丸く笹が茶色になっているのが見えた。

f:id:urano_cobito:20090326223948j:image f:id:urano_cobito:20090326223946j:image f:id:urano_cobito:20090326223945j:image

地蔵の頭に向かう急登を最後よいしょっとのぼり、16:30お亀岩避難小屋に帰還。今日は小屋はうちらだけ。稜線で携帯の電波が取れたらしく、グルンさんが翌日の天気予報を入手。一日中雨、午前をピークにだんだん快方に向かうものの、傘が無駄になるほどの強風と雨とのこと。事前の予報では明日の夕方から雨だったのに、早まったみたい。ただし、気温は22℃と高い。春の嵐か。小屋について1時間もすると霧が出て辺りは白く見えなくなってしまった。翌日の下山方向は三嶺~名頃と思っていたが、稜線を通らないルートの検討をグルンさんがしてくれた。さて、出発を遅らせるべきか、一応早起きして様子を見ようということにして、21:00就寝。

次第に頑丈な小屋が突き動かされるような突風が吹き付けだした。ごうごういう合間に、どんっ…どんっ…と突風の頻度が高くなる。皆眠れないでいるんだけど、うとうとしながら何故か、面白おかしい夢ばかり見た。