上州武尊(1日目)

2009/02/14(土) Posted in ブログ
内容雪洞1泊冬山入門
行程宝台樹スキー場P―(リフト)―宝台樹尾根―(テント泊)―上州武尊―宝台樹スキー場P 時刻はあとで
メンバーミーさん、オデさん、ランさん、自分
距離駐車場―0.8k―ロープウェイ駅―(1.5)―ロープウェイ終点―5―武尊山(折り返し)
備考春山っぽい冬山デビュウ


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雪がすっかり凍って大理石よりも堅くなり、空も冷たい滑らかな青い石の板で出来てゐるらしいのです。

(中略)

こんな面白い日が、またとあるでせうか。いつもは歩けない黍の畑の中でも、すすきで一杯だった野原の上でも、すきな方へどこ迄でも行けるのです。平らなことはまるで一枚の板です。そしてそれが沢山の小さな小さな鏡のやうにキラキラキラキラ光るのです。

宮沢賢治「雪渡り」

初冬山に行って参りました。

土曜の朝に都内を出発して、9時半に群馬水上町の宝台樹スキー場に到着。昼まで雨の予報だったので、車内で寝て待つ。12時頃出発。最初は第9クワッドリフトに乗って水平距離1,516mを楽ちんワープ。このリフト、エアリアマップには載ってますが地形図には載ってません。しかしリフトって久々。10年ぶりぐらい。雪国生まれなので小学校ではスキー遠足とかあったけど、あんまり好きになんなかったなあ。それが何故今。

リフトの頂上からは宝台樹尾根を上ります。今回のルートは易しい雪山ということでセレクトして頂きましたが、ランさんも以前にこの尾根で雪洞泊をしたことがあるとのこと。大体2時間ぐらい歩くのが今日の行程です。地図を見て鞍部が2箇所あるのでそこらへんかなあと心構えをして行きましたが、実際はもっと細々したアップダウン多し?手小屋沢からの登山道と合流する少し手前まで行きました。2kmぐらい歩いたかな。

さて、今日は私、お初のギアがてんこもりです。借り物競走だったら優勝です。ラン~トレランの方向けに、一応説明もつけておきます。(※私の理解の程度の説明なのであんまり突っ込まないで下さい。)

  • 重登山靴(ランさんにお借りしてる)*1
  • 10本爪アイゼン(ランさんの)*2
  • ビーコン(アリスさんの)*3
  • スコップ(雨男さんの)*4
  • わかん(雨男さんの)*5
  • オーバー手袋(自分の。新調した)*6
  • ピッケル(Kちゃんの)*7
  • ピッケルくくりつけ紐(ランさんの)*8
  • 60Lザック(Kちゃんの)*9
  • ついでに言えばラッセル*10跡だって、ミーさんオデさんランさんの借り物みたいなもんだわぁ。

先頭の人はラッセルもやって雪庇*11の様子を見ながらルートファインディングもしないといけないので、本当に「お疲れさまでしたー」と思いました。

この日、ツボ足やってわかんもやったのですが、雪に雨のコーティングで半端に凍っているので、表面はカリカリ、中はポクポクした湿り雪。冒頭の「大理石」のようにはいくまいか。踏み込む一歩の力を分散し損ねると「ズボッ」とはまってしまい、わかんが引っかかって抜けなくなるという状態。特に樹の傍ははまりやすい。慣れたかなんだか分からないうちに、雪洞掘れそうなところに到着しました。

今年は雪が少ないとのこと。完全な雪洞は無理だったので、半雪洞を作って中にテントを張りました。凍った雪用にミーさんオデさんがのこぎりを持って来ていて、「なるほど~!」と思いました。テントに入ったらオデさんのガソリンストーブでゴーゴーと雪を溶かして水を作ります。6L作ったっけ?小枝とかを濾すようにランさんが小さい漏斗を持って来ていてまた「なるほど~!」しかし、うちは女性ばかりの山岳会なので、なんでもかんでもボッカというよりは軽量化ももちろん意識。この取捨選択は経験ですかねぇ。ちなみに私はどれだけ寒いかわからなかったからやたら防寒と衣類持って荷物こんもりしてました。

さて、今日の晩御飯はランさんのキムチ鍋。肉がトウバンジャンに漬けてあってうまうま。山に持っていくときは肉を味噌に漬けて長持ちさせたりするみたい。しめは越生のペラペラうどん。後はワインとかかりん酒とかおしることかチーズとか。。。

翌日に続く。

*1:重登山靴:皮製で完全防水。脛の中ぐらいまである。いつもトレランシューズなので、慣れなくて脛がちょっと痛くなったぁ

*2:アイゼン:靴の底につける鉄の爪。

*3:ビーコン:雪崩に埋まったときぴこぴこ現在地発信するもの。

*4:スコップ:雪洞掘り用。

*5:わかん:かんじき。似た機能でスノーシューもあるけど、わかんの方が軽い。

*6:オーバー手袋:ゴアテックス。毛の手袋の上につける防水のカバー。しかし、オーバー手つけて地図持つのは難しい。。。一回風で飛ばしてオデさんに取ってもらってしまった。3本指タイプなので、夜のトイレに靴の代わりに履いたり

*7:ピッケル:ハンマーの尖った長いようなの。雪に刺す。滑落停止に使ったりする。

*8:ピッケルくくりつけ紐:ピッケルを身体から離す事が無いように、身体に襷がけしてピッケルに結ぶ紐。しかし場合によっては(雪崩に巻き込まれた時とか)ピッケルを身体から離さなくてはいけないので、カラビナで取り外し可にして使った。

*9:60Lザック:寒いと寝袋とかいろいろでかくなるのよね~

*10:ラッセル:雪の中に踏み跡を作っていくこと。チームの先頭の人は疲れるので交代しながら前進する。虫は初だったので免除して頂いた。次からはもっと役に立てるといいなv

*11:雪庇(せっぴ):雪が一方向から吹き付けて、尾根の片側にひさしのように張り出した状態。うっかり上に乗ると踏み抜いて落ちたりするので、余り端っこに近寄りたく無いが、今日のルートでは尾根線から外れたくもないので様子を見ながら進まないといけない。