TTR100(鴨沢~三頭山~高尾)

2007/05/13(日) Posted in 参加しました
大会名チャレンジャーズ・レース2007(Japan Cup・Tokyo Trail Run 100)
距離128km
コーススタート(永山公園)青梅(200m)→三方山(454m)→
高水山(759m)→棒の折山(969m)→三つドッケ(1576m)
→酉谷山(1718m)→芋の木ドッケ→雲取山(2017m)→
七つ石山(1757m)→鴨沢(800m)→三頭山(1527m)→
陣馬山(855m)→城山(670m)→三沢峠(420m)→
高尾(170m)ゴール(綾南公園)
制限時間32時間
リンクhttp://www.sportsentry.ne.jp/event.php?tid=11888
結果30:08:46 総合14位 女子2位
公式結果http://matoba.dip.jp/lapcenter-static/368/508/pc/


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四頭筋を押すと四頭筋が痛い。ストックを使い続けた二の腕も、アームウォーマーのゴムが触るだけで痛い。玉川キャンプ場からの林道では、楽しみにデポしておいたカルツォーネを食べながらてくてく歩く。生トマトが入っていて、食べやすい美味しい。同じく鴨沢で受け取った音楽プレーヤーを聞きながら、歌も歌いながら歩く。月は無くて星が沢山出ている。夜の植物は葉っぱが丸まってたり閉じたり、いつもと違う形をしてた。

ゴールしたら。

誰かのことを思い浮かべるとそれだけで涙が出てきた。あれも言おうこれも言おう。問題は自分が今まだゴールにいないこと。うん。全部はゴールした後でいい。いろいろな人のことを考える。全部涙が出てくる。しかし私は今までも、練習がきついとすぐ泣いてしまうのだった。もう、本当に、嫌になっちゃうなあ。しかし主催者が適切にライトのついた道案内を設置してくれていて、とても助かる。

完全に独り気分で泣いたり歌ったり○○○したりしながら歩いていくと、青く光るものが見える。道標と思い近づくと人だった。選手だった。座り込んでいるけど、声をかけるとほぼ同じペースで歩き始める。良かった、これでもし滑落しても気づく可能性のある誰かがいる。遠くに人工の光が見えて、何度も何度もそれを他の選手と思って期待してしまうけど、それは遠い街の街灯だった。三頭山に、午前2時過ぎに着く。予定より30分遅れだ。ちかちかと元気なSIチェックをする。あはは。ここが、一番きつい所だって、分かってたはず。(この時は四辻までのえぐさを知る由も無い。)

ここから大幅に予測タイムから遅れ始める。疲労、弱い気持ち、夜間は焦らなくていいというメールを貰ったこと、そうだ、私にはナイト「明け」ステージがたっぷりこってり残されているんだ。もう走る気持ちが持てなくなってしまう。とにかく夜明けを待っていた。あと、多分、2時間半で夜が開けるはず。笛吹峠を4:12に過ぎた頃だろうか、明るくなり始める。ゆっくり走り始める。何度も、木の影、尾根の影を東屋に見間違える。三頭山から浅間峠まで、実に3:27:07かかった。

三国山に、山道さんが徹夜豚汁エイドを張っているはず。あまりの期待にまた涙が出てしまう。もし寝てたら?いなかったら?三国山なんて、今まで山岳耐久の試走でもたいしたポイントにはしてなかったようなところ。三国山、三国山…右手に息の止まるような、清楚な富士山が見えた。白い空に、青白く冠雪して、まだらに融けて、一つの雲もかかっていない。穏やかに朝日を受けていた。上り道の先に山道さんとお子さんが見えた。涙は全然引いていた。おにぎり下さーい!

予想完走時間は29時間だった。主食をジェルにしていた。一時間に一本として、29本要る。しかし私が用意したのは全体で15本だった。山耐で8本の使用だったから。TTRは二倍でいいと思ってた。その二が、カーボローディングも朝ご飯の食い溜めも無い「その二」だというのも思いつかず。結果完全なガス欠になった。「おにぎり、持ってっていいですか?」この時さらに勧められた餅も、ばくばくばくばく食べて置くべきだったのだ。でも予想より一時間ちょい遅れていた。完走できるかどうか怖かった。行きます。何分休んだろう。記録も取っていない。

醍醐丸から和田峠の間、「八峰登山大会」の旗を立てている人を見る。2年前、初めてトレイルランした時も、これとぶち当たってたな。関門である和田峠ではおじさまが独り、待っていた。「私、北丹沢の主催者なんです」えええー!そんな人にバナナ貰ったりしてるですか。通りすがりのハイカーさんに、「青梅~雲取~三頭山~ここです。昨日の朝から走りっぱなしです。」なんて話に花が咲く。激励を受ける。

陣場山の白い馬を見た。ここにもSIがあった。もう、午前8時を過ぎている。ハイカー、MTBの集団、人が多い。皆、謎のフラッグに興味深々なのだ。視線を感じつつ、ケーキ入刀のようにSIを通す。全員が息を飲む。私が振り返り笑顔を見せると、紙吹雪が舞い拍手の嵐となり天から光が射す。「なんなの、それ、なにかやってるの?」と質問攻めにされる。はあい。遠くから来たんです。まだ遠くまで行くんです。

城山の分岐の手前の茶店で、分岐を探して「あれ?」とおろおろする。師匠と同じ間違いをきっちり犯す。大垂水峠に、10:25に着く。手前の沢で顔を洗い手ぬぐいを濡らした。怖い。完走できるだろうか。和田峠以降、試走時の1.4倍のタイムを想定していた。それはクリアできてる。でも浅間峠までの遅れが大きい。完走できるだろうか?ここまで来て?頭の左側に引き攣れるような感じがある。怖い。

三沢峠に11:42に着いたことで、16:00の完走に安全な明かりが灯った。四辻までのアップダウン、避けきれないトレイルランナー…ん?友達だ。「ちょっと、なにしてんの?!」「て、TTR…」写真を撮ってもらう。異様にテンション高い自分。綾南公園までのロードはゆっくり走った。最後、橋を越えてからの直線、まだ効いていたらしいリミッターが少し緩んでダッシュしてみた。気持ち良かった。引き攣れるような頭痛は消えていた。TTRが終わった。